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「これ、頼まれてた卒業アルバムです」
「なるほどねー……」
いつもの面談室で私の手から卒業アルバムを受け取った先輩は、さっそくそれをめくりながら「まるで関連性がないね」と吐き捨てた。
「そう、ですよね」
「うん。全然見えてこない、今回はあんたの戦力も借りられないしなー」
「いえいえ私はそんな、」
「そんなだよ。かっこいい旦那さんもゲットしてんじゃんか！」
「…ありがとうございます、先輩」
「いいのいいの。みんなあんたが悪くないことくらい分かってんだし……まあ、あいつは違うみたいだけど」
先輩の言う「あいつ」というのは、高田さんのこと。
高田さんというのは一課のエース的な存在の刑事。厳しくて近寄りがたいという噂が立っているので一課以外からも有名な存在だ。
今回私が捜査側ではなくあくまで「協力者」として関与することになってから、高田さんはずっと私に当たりが強い。
つい昨日も「お前ほんとに関係者じゃねえのかよ」とすれ違いざまに呟かれたばかりで...。
「ほんとさ、人に当たり散らしてる暇あるなら捜査しろってんの。はー...あ」
先輩がため息をついた瞬間、ガチャリと面談室のドアが開いた。
「おい、まだ終わってないのか話」
姿を現したのは、噂をすれば...の高田さんだった。
「こっちも暇じゃないんだからさ、捜査側の人間でもない奴と長話なんか不必要だろ」
「Aちゃんは確かに今回捜査側じゃないけど、」
先輩の言葉を無視したまま、入口にいた高田さんは私の方に歩いてくる。
１人掛けのソファーに腰かけていた私は見下ろされるかたちになって、そんな私に彼は言ったのだ。
「……どうせ旦那に迷惑かけてんだろ？可哀想だよなぁ、警察官の女と結婚なんて。毎日家事に仕事に大忙しじゃねえか」
「......！」
「ちょっと高田」
「あ？なんだよ」
「文句言ってる暇あったら仕事すれば？」
私を庇うように先輩が間に入ってくれるけど、その言葉を真っ向から否定できない自分がいた。
迷惑、なのかな、やっぱり。
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灯莉(プロフ) - レモンさん» レモンさんはじめまして。最初からの読者様なんですね！ドラキュラ舘様、一本目ということもあってわたしも思い入れがあるストーリーなので嬉しいです。ありがとうございます(o´艸`) (4月20日 0時) (
レス) id: 0a43491d63 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - そして新作も楽しみです。 (4月19日 23時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 灯莉さんはじめまして。最初から読ませて頂きました。どのお話にもいろんな愛の形があるんだなぁと思いました。私は舘様のドラキュラのお話が大好きです。その後夢主ちゃんはどうなったのかも気になります。 (4月19日 23時) (レス) @page38 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灯莉 | 作成日時：2024年3月25日 21時
